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 山本新太郎の「主張」 (「時局コメンタリー」編集主幹 山本新太郎)
「主張」は弊会「時局コメンタリー」編集主幹が、会員各位に毎月1回<月報>の紙面にてお伝えしている内容のご紹介です。
「物事をどのように見るべきか」 
                            山本新太郎


 私は物事を見るとき、まず中立的な立場で考えるように努めている。先日テレビを見ていたら我が国を代表する評論家が「私は中国という国はひどい国だと 思う。だから、中国とはつきあわない方が良い」と驚くような発言をしていた。氏は保守派では大家と呼ばれる人であるが、これはまさしく“中国憎し”とい う敵対的な見方である。もちろん、経済大国になった中国は軍拡などで周辺国に脅威を与えているのは問題である。しかし、私から言わせると、いまのわが国 は中国とは経済的に切っても切れない関係にあり、そう単純な関係ではない。前
述したように、私は中立的な立場で右や左の人たちの思想的な意見は参考にはするが左右されないよう努めている。これは、「過去、現在、未来」を現場主義的に俯瞰できる人が望ましいと考えるからだ。もし中国国民が中産階級化すれば、日本にとって計り知れない大きな消費市場となろう。だから、無視できない国なのだ。つまりは、「中国」を含めすべての物事を見るとき学者的な見方、政治家的な見方、経営者的な見方、等々を総合して、それぞれの立場からそれをどう判断すべきかという「バランス感覚」が必要だろう。 

 同じように、経営者も、大所高所から物事を見る必要があろう。確かに、企業経営をする以上、利益追求は会社が発展するうえで必要不可欠な基本問題である。そのうえで、企業経営を通じて国家、社会を考え、それに貢献できる企業に成長することが望ましい。よく勉強され教養を積まれた経営者も多々おられるが、いずれも自らの国家観、社会観、哲学、理念をもつ人たちだ。それを語ることで人から理解され尊敬を得ているのである。自分の会社の利益だけが人生の目的だったのは成長時代の話であり、今日ではそれだけではいかにも寂しい生き方だとの見方に変わってきた。それゆえ、常日頃から小さな勉強を怠らないことが肝要であろう。そのことに早く気づき、大局観をもって自らの教養を高め視野を広めて物事を考えることが、これからのグローバル化のなかですべての経営者に望まれる必要条件だと思う。そうであってこそ「バランスのとれた経営者」であり、自らが誇らしげに振る舞っても許されよう。その点で、弊会は経営者の皆さんのお役に立てる情報と知識を提供できる勉強の場と考え、それを会の理念哲学としている。

 
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