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 山本新太郎の「主張」 (「時局コメンタリー」編集主幹 山本新太郎)
「主張」は弊会「時局コメンタリー」編集主幹が、会員各位に毎月1回<月報>の紙面にてお伝えしている内容のご紹介です。
「時局コメンタリー」編集主幹 山本新太郎 時局心話會の歴史 
                            山本新太郎

 経営者の価値観とは教養があるか否かが分かれ目である。時局心話會が発足して35年がたつ。
 弊会代表の山本は若い頃から国と社会を考えるというか、国や社会のお役に立つ人間になりたいと夢を抱く時もあった。大学に在学中、20才で印刷業を創業した。得意先がスーパーだったこともあり、チラシの印刷は主流を占めていた。28才の時、京都で十二日会という経営者の会が自然発生的に生まれた。山本は自分には商売よりもこういう仕事の方が合っているなと目覚め、家業を弟に譲って東京に進出してきたのである。そんな時、ある方との出会いから「国と社会を考える」勉強会をつくることを決意、スタートしたのが時局心話會の始まりである。
 
 
 当時は高度成長のさなか、「国と社会を考える」といっても、なかなか目を向けてもらえなかった。しかし、山本の意志は固く、必ず中小企業経営者にも情報が必要になる時期が来ると信じて「高い志と質の高い情報を提供していく」ことをコンセプトに、本物の情報を提供していこうと考えた。とはいえ、一朝一夕で構築できるはずはなく100年続けることを目標に始める。まず、30年で基礎をつくり、次の30年で定着させて、残りの30年で完成の域にもっていこうと計画した。したがって、焦らずじっくり時間をかけて、それには決して大きくするとか発展するとかではなく、中身を濃くすることに専念する。そうすれば、その価値観を共有する仲間が集まってくると確信した。
 トップに立つ人とは大局的な見地から見て世界観・国家観・社会観から経営を考えるのが基本姿勢ではなかろうか。さらに、日本の経営者も企業の世界化と共に同じような意識を持つ人たちが出てくるに違いない。それに応えて山本はどれだけ質の高い情報、知識を提供できるか、どれだけ質の高い経営者が集まってくるかにかかっているといつも言っている。これには永い年月が必要であった。あらゆる社会には、理論と実践、思想と行動、現実と未来予測などのバランスが大切である。やはり現場の感覚だけではなく、座標軸というか、位置づけや未来が読める能力が問われよう。
 今では時局心話會は良きメンバーが集まり、さらに安定しつつある。みな企業経営に必要な知識と情報を得ようと集まる人たちであり、本当に勉強熱心な経営者が多数を占めている。それぞれの経営の現場には限界があり、それを超越した世界をもつ経営者が、人から評価され一目も二目も置かれる時代になっている。そういった一段高い世界に自分が足を踏み入れることを望む意欲的な向上心が、これからの経営者の決め手になるとは山本がこだわる持論である。

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