| 「政民合同會議」活動報告 |
![]() 平成23年4月6日(水) 講師/殿岡 昭郎 政治学者・中国民族問題研究会代表 |
| 「尖閣を再び襲う中華の高波」 国家、民族というものは滅びうる。日本にはさかのぼれないほどの歴史があり、いまも、これからも永久に続くように思われているが、国が倒れるという事態はこれまでもベトナム、ラオス、カンボジアなど東南アジア各地で起こってきたし、中国共産党下で少数民族のチベット、ウィグル、モンゴルもかつてあったようには生きていけない現状がある。私は様々な経緯を経てベトナム復興運動に共感して反共ゲリラ活動に加わることになって以来、そうした国を断ち切られた民族の末路、国を再建しようとするのがどんなに難事業であるかを現場で見てきた。 国というものがいかに大切か、私たちはそのありがたさに気付いていないが、周辺諸国、とくに尖閣諸島の領有権を主張する中国との関連を踏まえ、尖閣を守ると同時に攻めるという視点からも日本の将来を考えていく時期にきている。 尖閣諸島の魚釣島は2005年に国家に無償譲渡されるまで、26年間にわたって日本青年社が灯台の保守管理を行ってきた。このことは尖閣諸島の領有権を主張する明白な根拠となるが、同団体の出自を考慮してか、正確に国民に事実を伝えないマスコミの報道姿勢には疑問が残る。 尖閣諸島の領有権を主張する中国は、世界各地に散らばる華僑を集めて5〜6月にも尖閣上陸を画策しているが、現政権に尖閣を守りきる実力はない。 われわれが中国を攻める手だては中国の民主化にある。少数民族の独立及び、漢民族との連邦国家の形成、そしてその結果起こる大中華帝国の解体の時期にいま到達しつつある。漢民族の中にも民主化を求める動きは大きくなっている。中国の民主化は絶対に必要であり、少数民族の独立を擁護した、世界の人々が理解できる民主主義であれば、中国は世界から支持を得られるようになるだろう。 実際に二十年余にわたってタイでインドシナ難民支援活動に従事するなど日本の政治学者として稀有な経歴を持つ殿岡氏。氏はこのほか、国を追われた民族の悲惨な現状、世界に散らばるインドシナ難民の文化断絶の実状についても言及した。 |