「政民合同會議」活動報告
       
                       平成23年10月12日(水)
                 講師/下條  正男 拓殖大学教授
                     新藤 義孝 自由民主党・衆議院議員

 
「近くて遠い鬱陵島−竹島問題が意味するもの−」

講師/下條 正男  拓殖大学教授 

 わが国において日韓両国間に存在してきた微妙な竹島問題の本質があまりに理解されていないことに危機感を覚え、今回の鬱陵島視察を断行した。1994年国連海洋法条約の発効以来、韓国の不法占拠が続いている竹島は、1952年の日韓国交化交渉以来、常に外交カードにされてきた。竹島が韓国領との根拠を示す物的証拠はないが、日本が韓国に対して不必要な譲歩を繰り返してきたことが今日の竹島問題につながっている。一方、韓国は国策として竹島が韓国領であるとの根拠を示すべく研究機関や法案整備など準備を進めてきた。しかしわが国には確固たる歴史的根拠がある。日本の国民が問題の本質を理解し、また国家としての戦略を以て、竹島が日本領であるという歴史的根拠を世界に明示すべきだ。サンフランシスコ条約で日本が主権を回復して60年、主要大国の代表が揃って変わろうとするいまがまさに日本が確固たる主張をし、生まれ変わるチャンスだ。

「鬱陵島視察で韓国に入国拒否!」

講師/新藤 義孝  自由民主党・衆議院議員

 竹島問題は日本が主権を回復して以来存在し続けているが、民主党に政権交代したこの二年間ほど、この問題が過熱したことはなかった。竹島は日本の領土であるという事実は変わらないが、日本はこれまで主張はしても一切の具体的な行動は起こさなかった。日本は二度国際司法裁判所に問題解決に向けて韓国に正式な申し送りをしてきたが、歴史的根拠に自信のない韓国は声高にこれを拒否し、今日まで両国間で具体的な話し合いは行われてこなかった。その裏で韓国はとくに先の東日本大震災直後、海洋基地建設やヘリポート改修工事などを急ピッチで推し進めている。一方、日本はそれに対して抗議も行動もしていない。これでは「過去を反省して韓国側の主張を認めたのではないか」とのメッセージにとられても仕方ない。今回の鬱陵島への訪問は、日本人が竹島領を主張する初めての出来事であり、結果的に、上陸こそ叶わなかったが、韓国内にも初めて「あの日本人の余裕は、我々の知らない根拠があるからではないか」などの問題提起を起こすよいきっかけとなった。