| 「時局プレス会議」活動報告 |
![]() 平成22年2月17日 講師/黄 文雄 拓殖大学日本文化研究所客員教授 |
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「これからの日本・台湾・中国」 一万年以上前から日本と台湾は深い関係にあったとみられている。両国の超古代史の謎は次第に解明されつつあるが、まだ明らかにされていないことも数多くある。また、戦前の台湾の歴史研究は捏造だらけであり、それをどう正していくかは今後の大きな課題でもある。たとえば台湾は日本の植民地であったのか。国会で論争もあったが結局は結論が出なかった。当時の満州国は駆け込み寺のような存在であった。そうでなければなぜ100万人もが万里の長城を超えて渡ったのかは説明できない。 いま台湾は様々な問題を抱えている。まず資本がどんどん中国に流れていっているキャピタル・エスケープの問題がある。年間対中投資は500〜600万元と見られているが、金融会社の情報によると実際にはそれ以上とみられている。台湾経済のブラックマネーは40%程度あるとされ、その実像は把握されていないのが実情だ。 台湾ではメディアもほとんど中国資本の手中にある。公平な報道は望めず、TVは中国の人民放送と同じといっていい。新聞にも報道の自由があるとは言えず、情報源として頼れるのはインターネットぐらいという非常に深刻な状況にある。 台湾はそれ以前にもポルトガル、スペイン、オランダに数百年にわたって支配されてきた歴史があり、台湾が独立しても内外問題は簡単には解決しないだろう。 今後米中G2の時代は来るのかと問われれば疑問だ。私は来ないとみている。馬英九政権の支持率は昨年の水害への対応のまずさから急降下している。 今後の中国は一体どうなるのか。それは中国、インド、ロシアの関係を見ないと語れないだろう。ロシアは資源に強く、インドはソフトに強い。中国はハードに強いが、その大半は既成のコピーに過ぎない。私は近い将来、中国はインドに追い抜かれるのではないかとみている。2011年ごろから「三国志演義」の体がみられるのではないか。ロシアは2020年ごろに強国として復活するだろう。 一方、今後の日本はどうか。日本は、どんなに景気が悪くなっても、江戸時代からの長い蓄積があり、日本ならではのたくさんの強みがある。長い目で見れば問題はないのではないか。今の時点だけの変化を見ても意味はないことだ。 これからの日本には、21世紀にふさわしい国家戦略が必要だ。空海(弘法大師)の「十住心論」はそれまでの過去のすべての主張を包括したもので、世のたいていの思想は寿命が短いものだが、これはいまも生きつづけている発想であり、日本ならではの独自性のある思想といえるだろう。 台湾の高校生は第二外国語に日本語を選択する若者が90%以上で、「日本大好き族」と呼ばれている。彼らは反日教育を受けてきたにもかかわらずその影響を受けては来なかった。教育だけでは反日を作れないという証でもある。先の戦争についても多くの台湾人が日本のこれ以上のアジア諸国への謝罪は不要と考えている。中でもいまでも70代以上の台湾人の多くは、「戦争について反省する必要はない。戦争に負けたことがアジアにとって悪かったのだ」と考えている。 |