「時局プレス会議」活動報告

平成22年3月24日
講師/平間 洋一 元海上自衛官・防衛大学校教授

      「イズムから見た日本の戦争」  

小泉政権下、「国際化」という中で日本の価値観も大きく失われた。リベラルというのはいつの間にかそうなり、利用されているひとのよい日本人であるということにほかならない。

一方アメリカは自分の価値観で世界を一致させようという汎アメリカ主義ともいうべきグローバルスタンダードを押し通す。21世紀にも依然として人種的偏見は存在する。今度のトヨタや捕鯨の問題も陰謀だ。ストックホルムで行われた環境保護会議で問題になったアメリカの枯葉剤問題の矛先をかわすために捕鯨問題が槍玉に挙げられたのだ。日本人は黄色人種であり、オバマ大統領が誕生した現在においても人種問題を常に複線として捉えておかねば日米関係は見えてこない。

日本人も落ちぶれているが、大和民族のすばらしさはどこからなにがきても全て自分のものにしてしまう独創力と自己消化能力にある。このよそにはない能力を忘れ、戦争の意味も忘れ、あるいは戦後悪く教育されてしまっている。

日露戦争はアジア、アフリカに独立心を起こさせた戦争であり、太平洋戦争も結果的にオバマ大統領の誕生につながった。これらの戦争の意味が正しく理解されていない。

 またそれぞれの戦争の開戦の背景にはコミンテルンの暗躍や策略、偽文書を使った熾烈な情報戦があり、戦争の真実は一元的ではない。にもかかわらず、現在行われている歴史交流では偽文書が根拠になるなど正しい理解が行われないでいる。南京虐殺事件や従軍慰安婦はもはや真実のように英語で世界に向けて発信されてしまっており、事実の修復が難しい状況だ。先の戦争で日本が台湾や満州といった植民地に行った政策は、その土地を繁栄させるすばらしいものであったのに正しく理解されることがない。

 日本人の誇りを持つには正しい歴史観、国家観が必要だ。占領軍によって壊された歴史観はいまや国家解体の危機に瀕している。奈良遷都1300年という節目の年を、日本を考え直す年にしてほしい。

このほか欲と国益うずまく国連やユネスコに対して世界連邦政府のような幻想を抱く日本への憂慮や、ふだんマスコミでは決して報道されることのない歴史や安全保障の裏事情について鋭い分析を加えて語られ、ソフトながら鋭い口調に参加者一同は聞き入った。

その後の質疑応答でも、諸外国のたくみな情報操作や交渉能力に比べて国益を追及しない日本への批判、また経済と軍事、外交の結びつきの重要性を強調した。さらに現在の自衛隊の置かれた立場や戦力についても率直に語られるなど、白熱した議論が繰り広げられた。