「政民合同會議」活動報告
       
                      平成22年4月7日(水)
         講師/逢坂誠二 民主党衆議院議員・内閣総理大臣補佐官
              佐藤克男 北海道森町長
 

「地域主権改革について」

講師/逢坂誠二 民主党 衆議院議員、内閣総理大臣補佐官

いまの日本は、明治維新以降、戦後の経済復興に次ぐ第三の改革のときだ。経済の先行きの見えない時代であり、かつてのふたつの改革時と異なり、明らかな変局点も、目指すモデルもない。西側諸国も米国の史上最高の赤字、ギリシャの財政破綻などこれまでと同じ位置に居続けるかはわからない。インドでは超低価格の車も誕生するなど日本もいままでと同じものづくりでは優位性を保ち続けることは難しくなるだろう。

鳩山政権の一丁目一番地に掲げているのが地域主権だ。国民が主体となって地域のことをやっていくという考えであり、地域から財源をはじめ制度を変えていく考えだ。

具体的には地域の実態に即したものにするために総理、閣僚、有識者などで構成される地域主権戦略会議を行い、災害時の救援依頼などを迅速に行えるよう市町村に権限を移譲していく。予算関連ではひもつき補助金の廃止をはじめ、地域の実態にあったものを目指す。つまり自治の現場に委ね、優先順位の高い制作に予算を交付できる仕組みだ。新幹線整備、道路、橋などの整備に伴う直轄事業の負担金も順次廃止していく方針。さらに法制関連では国と地方が対等な関係でこの国をどうつくるか建設的な議論を進めていく。民主党の政策は国のかたちが見えないという議論がされるが、国が一律に決めるのではなく自治の実態に応じて共につくりあげるという考えだ。


「地方分権の必要性」

講師/佐藤克男 北海道森町長 


 北海道の函館から車で約一時間のところに位置する我が森町は農業、漁業、特に水産加工技術に強く、食料自給率は
286%を誇る北海道有数の豊かな町だ。いかめしでも知られている。2008年に町長に就任して以来、まず取り組んだのは職員給与の削減をはじめとする諸経費の削減で、様々な抵抗はあったが、「夕張になってもいいのか」を殺し文句に年間5千万円の削減を実行することができた。また、森町では「日本一お年寄りを大切にするまちづくり」をキャッチフレーズに掲げている。しかし、いくつであっても自分のことが自分でできればお年寄りではないという考えのもと、それまで80歳以上のお年寄りに配っていた現金支給を廃止し、介護マイレージというシステムを立ち上げた。介護保険でカバーできないことをコストをかけずに町民で協力しあって行う仕組みだ。私が名刺の裏にも刷っている仏教詩人・坂村真民さんの詩にもある「あとからくる者のために」、未来を受け継ぐものたちのために我慢、苦労するのだ、という想いを込めている。佐藤町長の町を想う気持ちが伝わってくるスピーチと、同町が特に力を入れている職員研修のエピソードに会場の多くの聴衆が感動して涙する場面が見られた。