弊会「時局コメンタリー」編集主幹が、会員各位に毎月1回<月報>の紙面にてお伝えしている内容のご紹介です。
 

時局心話會台湾大会

             

 

 2月15日、日本から台湾に向け飛行機が旅立った。到着後、台湾で最大の新聞社、自由時報社の呉阿明董事長を表敬訪問。呉氏は、旧き良き時代の日本人という印象が強かった。呉氏は日本の歴史認識について、「日本が西欧列強と戦ってくれなかったらアジアの独立はなかったであろう」と述べた。次の日、我々の訪問の模様が新聞の記事として掲載された。その後、弊會のシンポジウムで黄石城・元国務大臣、陳雅琳・美人ニュースキャスターを講師にお招きして最新の台湾情勢を伺う。
 また、2月16日には謝長廷総統候補にお会いすることができた。反日派として知られる馬英九総統候補にたいし、謝氏は「私は京都大学出身なので親日派です」と冒頭に述べられたのには感銘を受ける。この日、アップフィールドの仲手川啓氏が、謝氏に当選してほしいと願い日本から大きいダルマを持ち込んでダルマの右目に墨を入れた。また、CBC自動車学校の西村昌績(将典)氏は、謝氏が好きな演歌歌手・橋幸夫氏のCDを贈呈し、謝氏は大喜びだったのが印象的である。
 その後、私はしばらくぶりに李登輝前総統にお会いできた。李前総統は弊會からの参加者全員の前に行き、一人一人の名前を呼び挨拶をして出迎えられた心遣いに驚くばかりだ。李前総統は我々のために1時間の予定が1時間延びて、2時間も貴重な時間をさいて熱弁をふるわれた。 そんな李前総統は旧い人、旧い思想、旧い時代の人間である。しかし、日本では李前総統に興味を持ち尊敬する人が少なくない。その理由は、李前総統が口にし本にする日本の伝統や文化、かつての日本人の教養や
精神の深さなどが、今の日本ではすっかり見られなくなったからだ。
 李前総統は1923年、丁度日本の大正時期に生まれられた。日本が台湾を統治して、既に4分の1世紀に達し、日本教育が確実に李前総統に深い影響を与えたのは確かだ。
 李前総統は「人間には人間性、人格が肝要である。人の上に立つ人は権力や財力があっても人格がなければ短命に終わってしまう。また、教養を強く強調し、品格を重んじなければならない。歴史、哲学、芸術や科学技術各方面の学習によって、総合的な教養を養成し、進んでは国を愛し、人民を愛する心を備えなければならないと同時に、人間なるもの人格を磨くことが必要不可欠である」と主張されたのが印象的だった。
 夜の宴会では、日本人と台湾人の経営者が多数集まり、親睦を深めたものである。その宴会では、名古屋の兄山祐司氏が歌を歌い、その隣では大阪の鑑次元守氏が日本舞踊を踊り、乾杯の音頭は恒例により名古屋の加藤浩一氏が軽妙洒脱な言葉で締めくり、盛り上がりのある宴会となる。  
 また、今回は台北華國大飯店(インペリアルホテル)の廖裕輝總經理には言葉に言い尽くせないほどお世話になった。  
 参加者各位から、今回の台湾旅行は、最高だったとの声があちらこちらから漏れ聞こえてきたのは担当者として嬉しい限りである。