7月17日から19日まで「日台アジア会議」台北大会に参加した。今回は総勢60人あまりの大所帯。関東、関西、九州から集まった会員の中には初めてのメンバーも多く、空港で名刺交換、談笑をしていると出迎えのバスが到着。内容については「木曜コラム」7月21日号と重複するが、まず台湾最大の70万部の部数を誇る自由時報の呉阿明会長と再会した。「台湾統治時代の日本人」と題して88歳とはとても思えぬ熱弁。日本のおかげで今の台湾の基礎作りができた。そして今の日本と密接な姿の台湾があるとのこと。「私の奥さんは今朝洋服、ワイシャツ、靴下をきちんと整えて私を送り出してくれた。これは戦前の日本の教育によるもの。今そのような女性が日本にいますか?」の話には大いに会場が沸いた。また若さの秘訣を問われて、毎日のトレーニングと仕上げの腕立て伏せ60回。夜はアジア1の高層ビル台北101の86階にあるレストランで台北の夜景と食事を楽しんだ。
翌18日朝9時からは宿泊した晶華酒店にて「日台アジア会議」。講師は総統府国策顧問・台湾第一商業銀行頭取などを歴任された黄天麟氏で題目は「日台経済連帯とアジア経済の意義」であった「周辺化」をキーワードにいかに為替政策の不在が中国に有利に働き日台経済の弱体化をすすめているかを教えてくれた。日本国外で聞くとより理解が深まる。韓国はIMF危機から大胆な為替政策をとって不況を脱出した。「何故、日銀はもっとドルを買うなどして円をばらまかないのか、不思議でしょうがない」と日本の無策ぶりに苛立つ発言も出た。
午後には淡水の台湾総合研究院に李登輝元総統を訪問した。内容は「木曜コラム」に詳しい。李氏は間もなく90歳であるにもかかわらず依然カリスマ性は輝きを放っていた。今回の総統選で対立候補支援を打ち出したためか、在任中の公金横領で起訴されている。そのためか前回のように握手しながら写真撮影をという時間はなかった。講演終了後、周囲を長身の若手秘書に取り囲まれてエレベーター内に入っていった。やはり、親中国の馬英九政権の影響があるのだろう。その後ホテルにもどり「日台経済人交流晩餐会」が行われた。
最終日の昼食は巨大な円山大飯店での飲茶料理。これはとてもおいしくて、紹興酒と料理を楽しみながら各テーブルで話が弾んだ。帰路は台風の影響で空路変更になるかと心配したが、無事セントレアに到着することができ安堵。日本・台湾と中国との緊張関係を微妙に感じた3日間であった。
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| 写真右、筆者の岡部氏 |